全身の発疹と共に、「38度以上の高熱」や、「体のあちこちの関節が痛む(関節痛)」といった、強い全身症状が現れた場合、それは、単なる皮膚のトラブルではなく、体の中で、全身性の炎症や、免疫システムの異常が起きているサインかもしれません。このような場合は、皮膚科だけでなく、全身を総合的に診察できる「一般内科」や、特に、自己免疫疾患を専門とする「リウマチ・膠原病内科」の受診を、強く検討する必要があります。まず、ウイルスや細菌による「感染症」が、発熱・関節痛・発疹の、三つの症状を同時に引き起こす、代表的な原因です。例えば、「麻疹(はしか)」や「風疹」、「伝染性紅斑(りんご病)」といった、ウイルス性の発疹症は、特徴的な発疹と共に、高熱や、倦怠感、関節痛を伴います。また、「溶連菌感染症」に伴う「猩紅熱(しょうこうねつ)」も、高熱と、全身の細かい発疹が特徴です。これらの感染症は、内科や小児科が、診断と治療の専門となります。次に、より注意が必要なのが、「自己免疫疾患(膠原病)」です。膠原病は、本来、体を守るはずの免疫システムが、誤って、自分自身の正常な細胞や組織を攻撃してしまう病気の総称です。この、免疫の暴走が、全身の皮膚や、関節、内臓に、慢性的な炎症を引き起こします。例えば、「全身性エリテマトーデス(SLE)」では、発熱や関節痛と共に、顔に現れる蝶のような形の発疹(蝶形紅斑)が、非常に特徴的です。また、「成人スティル病」という病気では、毎日のように、夕方から夜にかけて、高熱が出て、それに伴い、サーモンピンク色の、特徴的な発疹が、体幹や四肢に現れ、関節痛も伴います。これらの膠原病は、放置すると、腎臓や、心臓、肺といった、重要な臓器に、深刻な障害を及ぼす可能性があるため、早期に診断し、ステロイドや、免疫抑制薬といった、専門的な治療を開始することが、不可欠です。リウマチ・膠原病内科では、血液検査で、各種の自己抗体や、炎症反応の程度を詳しく調べ、診断を確定させます。原因不明の発熱と、関節痛、そして全身の発疹。この三つが揃ったら、膠原病の可能性も視野に入れ、専門医に相談してください。
発熱や関節痛を伴う発疹は内科・リウマチ科へ