日常生活で、思いがけず火傷を負ってしまった時、痛みと動揺の中で、冷静に、そして適切に行動することが、その後の経過を大きく左右します。ここでは、これまでの内容を総括し、「火傷」をしてしまった際に、どのように考え、どの診療科を目指すべきかの、行動指針を整理します。Step 1:何よりもまず、応急処置!火傷をしたら、考えるよりも先に、行動です。直ちに、清潔な「水道水」の流水で、痛みが和らぐまで、最低でも15分以上、患部を十分に冷やし続けてください。これが、火傷の進行を防ぎ、痛みを和らげる、最も重要な初期治療です。Step 2:重症度を判断し、受診の必要性を見極める。冷却しながら、火傷の状態を観察します。「水ぶくれができている」「皮膚が白くなったり、黒くなったりしている」「火傷の範囲が、手のひらよりも大きい」。これらのサインがあれば、医療機関の受診が、絶対に必要です。また、子どもや高齢者、あるいは、顔や関節などの、特殊な部位の火傷も、専門医の診察を受けるべきです。Step 3:「何を重視するか」で、診療科を選ぶ。①一般的な火傷、感染が心配な場合 → 最も身近で、アクセスしやすい「皮膚科」が、適切な窓口です。初期治療と、感染管理を、的確に行ってくれます。②傷跡を、できるだけきれいに治したい、特に顔や関節の火傷 → 傷の修復と、整容(見た目)のスペシャリストである「形成外科」が、最も理想的な選択肢です。深い火傷や、植皮術が必要な場合も、形成外科が専門となります。③子どもの火傷で、どこに行けばよいか迷う場合 → まずは、かかりつけの「小児科」に相談しましょう。軽症であれば、そのまま処置してもらえますし、専門的な治療が必要と判断されれば、適切な皮膚科や形成外科へ、スムーズに紹介してくれます。**Step 4:「外科」や「整形外科」も、選択肢になる。**火傷の範囲が非常に広い場合や、他の怪我(骨折など)を合併している場合は、「外科」や「整形外科」でも、初期対応が可能です。火傷は、軽いものであっても、初期対応を誤ると、つらい傷跡を残すことがあります。自己判断で、間違った民間療法などに頼らず、この思考プロセスを参考に、早期に、専門家の助けを借りるようにしてください。