-
まとめ。大人の口内炎と発熱は放置しないで
口内炎と発熱が、同時に現れた場合、それは、あなたの体が発している、見過ごしてはならない、重要な警告サインです。単なる「口の荒れ」と「風邪」が、偶然重なっただけ、と軽視してしまうと、その背後に隠れている、本当の原因を見逃し、手遅れになってしまう可能性も、ゼロではありません。ここで、大人が、口内炎と発熱で、医療機関を受診すべき理由と、その際の心構えを、改めて整理してみましょう。まず、受診の最大の目的は、「正確な診断」を受けることです。これまで見てきたように、その原因は、ヘルペスウイルスや、エンテロウイルスといった、特定のウイルス感染症から、ベーチェット病のような、全身性の自己免疫疾患まで、多岐にわたります。これらの病気は、それぞれ治療法が全く異なります。ウイルスが原因であれば抗ウイルス薬が、自己免疫疾患であればステロイドや免疫抑制薬が、必要となるかもしれません。正しい診断なくして、適切な治療はあり得ません。次に、受診することで、「つらい症状を、効果的に和らげる」ことができます。特に、ヘルペス性口内炎のように、早期に抗ウイルス薬を開始することで、重症化を防げる病気もあります。また、激しい痛みで、食事や水分が摂れない場合には、点滴による水分補給や、医療用の強力な鎮痛薬の処方など、医療機関でしか受けられない、専門的なサポートを得ることができます。そして、何よりも、「重篤な病気の見逃しを防ぐ」という、安全保障の側面があります。万が一、その症状が、血液の病気や、他の難病の、初期症状であった場合、早期に発見し、治療を開始することが、その後の経過を、大きく左右します。口内炎と発熱で、どの科に行けばよいか迷ったら、まずは、かかりつけの「内科」か、口の中の症状が強ければ「耳鼻咽喉科」や「歯科口腔外科」に、相談してください。あなたの体からのサインを、真摯に受け止め、専門家の助けを借りる、その一歩を踏み出す勇気が、あなたの健康を守るための、最も大切な鍵となるのです。
-
まとめ。火傷で迷ったら、どう考え、どう行動すべきか
日常生活で、思いがけず火傷を負ってしまった時、痛みと動揺の中で、冷静に、そして適切に行動することが、その後の経過を大きく左右します。ここでは、これまでの内容を総括し、「火傷」をしてしまった際に、どのように考え、どの診療科を目指すべきかの、行動指針を整理します。Step 1:何よりもまず、応急処置!火傷をしたら、考えるよりも先に、行動です。直ちに、清潔な「水道水」の流水で、痛みが和らぐまで、最低でも15分以上、患部を十分に冷やし続けてください。これが、火傷の進行を防ぎ、痛みを和らげる、最も重要な初期治療です。Step 2:重症度を判断し、受診の必要性を見極める。冷却しながら、火傷の状態を観察します。「水ぶくれができている」「皮膚が白くなったり、黒くなったりしている」「火傷の範囲が、手のひらよりも大きい」。これらのサインがあれば、医療機関の受診が、絶対に必要です。また、子どもや高齢者、あるいは、顔や関節などの、特殊な部位の火傷も、専門医の診察を受けるべきです。Step 3:「何を重視するか」で、診療科を選ぶ。①一般的な火傷、感染が心配な場合 → 最も身近で、アクセスしやすい「皮膚科」が、適切な窓口です。初期治療と、感染管理を、的確に行ってくれます。②傷跡を、できるだけきれいに治したい、特に顔や関節の火傷 → 傷の修復と、整容(見た目)のスペシャリストである「形成外科」が、最も理想的な選択肢です。深い火傷や、植皮術が必要な場合も、形成外科が専門となります。③子どもの火傷で、どこに行けばよいか迷う場合 → まずは、かかりつけの「小児科」に相談しましょう。軽症であれば、そのまま処置してもらえますし、専門的な治療が必要と判断されれば、適切な皮膚科や形成外科へ、スムーズに紹介してくれます。**Step 4:「外科」や「整形外科」も、選択肢になる。**火傷の範囲が非常に広い場合や、他の怪我(骨折など)を合併している場合は、「外科」や「整形外科」でも、初期対応が可能です。火傷は、軽いものであっても、初期対応を誤ると、つらい傷跡を残すことがあります。自己判断で、間違った民間療法などに頼らず、この思考プロセスを参考に、早期に、専門家の助けを借りるようにしてください。
-
火傷の重症度の見分け方と受診の目安
火傷を負った際、保護者や本人が、最も判断に迷うのが、「この火傷は、病院に行く必要があるのか?」という点でしょう。その判断の基準となるのが、火傷の「重症度」です。火傷の重症度は、主に、その「深さ」と「範囲(面積)」によって決まります。この二つの要素を、自分である程度、評価できるようになることが、適切な受診行動に繋がります。まず、火傷の「深さ」は、医学的に、I度、II度、III度の3段階に分類されます。I度熱傷は、最も浅い火傷で、皮膚の表面(表皮)だけが損傷した状態です。皮膚が赤くなり、ヒリヒリとした痛みを伴いますが、水ぶくれはできません。日焼けと同じ状態です。これは、多くの場合、十分な冷却と、保湿ケアで、数日で跡を残さずに治ります。II度熱傷は、皮膚の少し深い層(真皮)にまで、損傷が及んだ状態です。この深さの火傷の、最大の特徴が、「水ぶくれ(水疱)」ができることです。強い痛みを伴い、治るまでに2週間以上かかることもあります。II度は、さらに、浅いもの(浅達性II度)と、深いもの(深達性II度)に分けられ、後者は、傷跡が残りやすくなります。水ぶくれができた場合は、自己判断せず、医療機関を受診するのが原則です。III度熱傷は、最も深い火傷で、皮膚の全層、あるいは、その下の皮下組織まで、壊死してしまった状態です。皮膚は、白っぽく、あるいは黒く焦げたようになり、硬くなります。神経も破壊されてしまうため、逆に、痛みを感じなくなるのが特徴です。この深さの火傷は、自然に治ることはなく、皮膚移植などの手術が、絶対に必要となります。次に、火傷の「範囲」です。目安として、大人の手のひら1枚分の大きさが、体表面積の約1%に相当します。II度以上の火傷が、体表面積の10%(子どもの場合は5%)を超える場合は、入院治療が必要な、重症熱傷と判断されます。受診の目安をまとめると、①水ぶくれができている(II度以上)、②皮膚が白くなったり、黒くなったりしている(III度)、③火傷の範囲が、手のひらよりも大きい、④顔や、手足の指、関節、陰部といった、特殊な部位の火傷、⑤子どもや高齢者の火傷、⑥電気や化学薬品による火傷。これらのいずれかに当てはまる場合は、必ず、医療機関を受診するようにしてください。