子供が「頭が痛い」と訴えた時、大人はつい「仮病かな?」「ゲームのやりすぎじゃない?」と軽く考えてしまいがちです。しかし、子供の頭痛は決して珍しいものではなく、中には大人と同じように、片頭痛などの慢性頭痛に悩まされている子も少なくありません。子供は自分の症状をうまく言葉で表現できないため、親がそのサインを注意深く観察し、適切なタイミングで医療機関へ連れて行くことが非常に重要になります。では、子供の頭痛で病院を受診すべき目安はどこにあるのでしょうか。まず、大人の場合と同様に、緊急を要する危険なサインには最大限の注意が必要です。「突然、激しく泣き叫ぶほどの頭痛」や、「頭を強く打った後の頭痛」、「発熱や嘔吐を伴う頭痛」が見られた場合は、夜間や休日であっても、すぐに救急外来を受診してください。髄膜炎や脳内の出血など、迅速な対応が必要な病気の可能性があります。次に、慢性的な頭痛が疑われる場合の受診の目安です。一つ目は「頭痛の頻度」です。週に一度以上など、繰り返し頭痛を訴える場合は、一度専門家に相談するべきです。二つ目は「頭痛以外の症状」です。頭痛と共に、吐き気や嘔吐、光や音、においに敏感になる、お腹が痛いと訴える、といった症状が見られる場合、それは子供の片頭痛の典型的なサインかもしれません。三つ目は「日常生活への影響」です。頭痛のために学校を休んだり、早退したりする。大好きだった遊びに集中できない。食欲がなく、ぐったりしている。笑わなくなり、イライラしているように見える。このような、普段のその子らしさが失われている状態は、体が発している明確なSOSです。子供の頭痛で、最初に相談すべき診療科は「小児科」です。かかりつけの小児科医は、子供の成長や発達を理解しており、全身の状態を総合的に診てくれます。そこで、より専門的な診断や治療が必要だと判断されれば、小児神経科などの専門医を紹介してもらえるでしょう。大切なのは、子供の「痛い」という訴えを真摯に受け止めることです。その痛みの背景を理解しようと寄り添う姿勢が、子供を苦しみから救う第一歩となります。