頭痛は、頭そのものに原因がある「一次性頭痛」がほとんどを占めますが、中には、頭以外の体のどこかに潜んだ病気が原因で引き起こされる「二次性頭痛」もあります。いつもの頭痛薬が効かない、あるいは頭痛以外にも気になる症状があるという場合は、少し視野を広げて、他の病気の可能性を考えてみることも大切です。ここでは、頭痛を引き起こす可能性のある代表的な病気と、その場合に相談すべき診療科についてご紹介します。まず、風邪をひいた後から、眉間のあたりや頬のあたりが重く痛む、下を向くと痛みが強くなるといった症状がある場合、「副鼻腔炎(蓄膿症)」が原因かもしれません。鼻の奥にある副鼻腔という空洞に膿がたまることで、頭痛や顔面痛を引き起こします。鼻づまりや色のついた鼻水といった症状も伴うことが多く、この場合の相談先は「耳鼻咽喉科」です。適切な治療で副鼻腔の炎症が治まれば、頭痛もすっきりと解消されます。次に、目の奥がえぐられるように痛む、吐き気を伴う、そして目の充血や視力低下が見られる場合は、緊急を要する眼科疾患「急性緑内障発作」の可能性があります。急激に眼圧が上昇することで、激しい頭痛や眼痛を引き起こします。放置すると失明に至る危険があるため、このような症状が現れたら、夜間でもためらわずに「眼科」の救急外来を受診する必要があります。また、食事の際にこめかみや顎が痛む、口が大きく開けられない、といった症状と共に頭痛がある場合は、「顎関節症」が関わっているかもしれません。顎の筋肉の緊張が、側頭部の筋肉にまで影響を及ぼし、頭痛の原因となるのです。この場合は、「歯科」または「口腔外科」が専門となります。さらに、後頭部や頭頂部が痛む、朝方に痛みが強い、めまいや耳鳴りを伴うといった特徴がある頭痛で、血圧を測ったら非常に高かったという場合は、「高血圧」が原因の可能性があります。特に、急激な血圧の上昇は危険なサインです。まずは「内科」や「循環器内科」を受診し、血圧の管理を行うことが、頭痛の改善と、より深刻な心血管疾患の予防につながります。このように、頭痛の背後には様々な病気が隠れていることがあります。頭痛以外の症状にも目を向け、適切な専門家を訪ねることが、問題解決への近道となるのです。